Business Field

細田工務店の事業について知る
Business Field
写真

社会から注目される
木造建築の『先駆け』として、
細田工務店が担う未来。

今、注目される木造建築

気候変動問題に関する国際的な枠組みとして2015年に採択されたパリ協定。 持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標を達成するための17の目標であるSDGs。企業が長期的に成長していく際に必要とされるESG(環境・社会・ガバナンス)の観点。

これらは異なる枠組みではありますが、「持続可能な社会の実現に向き合っていく事が求められている」という点で共通しています。こうした地球全体での取り組みに対し、日本では2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指しており、あらゆる側面からの挑戦が求められています。

そして今、建築業界では「木造建築」が見直されています。ちょっと意外と思われるかもしれませんが、木造建築はCO2削減に貢献する一つのアプローチとして注目されているのです。

写真

実は環境にやさしい木造建築

木造建築は環境や人に優しい建築方法なんです。

1.材料としての木材

樹木などの植物は、二酸化炭素を吸収し酸素を放出することで成長を続けていきます。このため、木材を切ってしまうと「環境に悪い」と思われがちですが、実際は少し違います。
例えば木を伐採した場合、何もしなければ、二酸化炭素は増えません(もちろん、酸素の排出も増えません)。この伐採した木材を燃やしたとき、初めて大気中に多量の二酸化炭素が放出されます。

逆に、二酸化炭素を「木材」という状態に定着することができるので、木材の状態での長期利用は大気中の二酸化炭素を減らすことに大きく貢献します(炭素貯蔵効果)。このため、木材利用は「第二の森林」とも呼ばれています。

また、植物も生き物ですから、酸素を放出する光合成とは別に、呼吸もしています。成長期を大きく過ぎた古い植物は、成長して酸素を放出する量と、呼吸して二酸化炭素を放出する量のバランスが悪くなっていきます。ですから、木材として活用するなど定期的にメンテナンスし、森をリサイクルさせていくことも非常に重要なのです。

図版

2. 建築方法としての木造

木材の素晴らしさは、耐久性と軽量性が両立しているところにあります。このため、鉄やコンクリートと比較した場合、製造から加工、更に建物を建てる工程においても、必要とされるエネルギー量が少なく、CO2排出量の大幅な削減ができるということも大きなメリットといえます。

もちろん、どんなに頑張っても木造で地上100階建ての建物を立てることは出来ません。しかし、10階建てならば?柱は鉄筋コンクリートにして、壁を木材といった具合にハイブリッドにしたら?...など、材料としての木材が環境の観点から見直されることで、建築方法に積極的に取り入れていくなど、木材のあり方が大きく見直されつつあります。また、木材は優れた調湿能力、高い断熱性、衝撃吸収性があるなど、多くの可能性を持っています。

図版

木造建築 × 細田工務店

細田工務店は、創業以来70年以上にわたり、木造建築の設計・施工の技術を磨いてきました。

その領域は戸建住宅から、賃貸住宅や保育園、歯科医院など非住宅建築にいたるまで多岐に渡るものですが、長谷工グループ入り以降はその枠を飛び越え、長谷工コーポレーションのマンション開発地内におけるマンションの集会場・共用部などの木造・木質化や、マンションなどの高層階を木造にする、木造と鉄骨の「ハイブリッド建築」という、新たなフェーズに突入しています。

これらの新しい取り組みは、長年木造にこだわって事業を行ってきた我々の強みと、全国に広がる長谷工グループのネットワークが合わさることで、社会的に注目されている木造建築の分野において今後さらなる飛躍を遂げる大きな可能性を示しています。

図版